平成13(2001)年度各研究委員会の報告

教育問題研究委員会

 本年度は各研究委員が授業実践者となり、「子どもの権利条約に関する授業」「権利条約を生かした授業」「権利条約から幅広く人権に関わる授業」などについての実践に取り組んだ。最終の研究委員会では、この実践事例を中心に話し合いを行った。話し合いの中では、「総合的な学習の時間」などの中に福祉や人権などを取り扱った単元開発が進められているが、「権利を育てる」という視点からの単元開発を行うことも大切であり、同じ単元であっても、違った展開が期待でき、幅広く学習が広がっていくのではないかという指摘が共同研究者から出された。このような意見や指摘を参考にして修正などを加えて、新年度以降、実践参考例として冊子にまとめ、各学校現場で活用していただけるようにしていきたい。子どもの権利条約学習会
また、例年行っている「子どもの生活アンケート」についても調査活動として取り組めたことも成果だった。

子どもの権利条約学習会






カリキュラム開発研究委員会

 本年度は、3年目の継続研究として、1年目の「カリキュラムを創る 第T集」の理論・提言、2年目の「カリキュラムを創る 第U集」の実践事例集の取り組みを受けて、「総合的な学習の時間」の実践授業を見合うことを中心に取り組んだ。また、カリキュラム開発の視点から、内省的(ふりかえり)授業研究の手法を提起し、公開授業研究会で実践した。
 特に、公開授業研究会の実施にあたっては、県内の小中学校から研究協力校を公募し、学校現場から立ち上がるボトムアップ型の カード構造化法演習
公開授業研究会を企画した。今までの理論・提言を受けて、実践的な研究に入り、各学校現場との具体的なつながりを持てたことを来年度以降の取り組みにつなげていきたい。


カード構造化法授業研究演習






学校制度改革研究委員会

 本年度の本研究委員会では、3回にわたる学習会をもつことができた。第1回目は、「高校の新しい教育課程の編成について 〜中高一貫教育(併設型)の教育課程〜」と題して県教育委員会 新しい高校づくり推進室の川村直廣さんからお話を伺うことができた。第2回目は、県内の全小中学校へ呼びかける中で「現代社会における社会的格差の拡大と教育改革の課題」として静岡大学の橋本健二さんにお話ししていただいた。第3回目は中高それ 渡井さん・石原さん
ぞれの学校現場から、「中学校における進路指導の現状と課題」について六郷中学校の渡井 渡さん、「単位制高校のカリキュラム編成の現状と課題」について甲府西高校の石原一彦さんよりその状況について具体的なお話をいただいた。
 このように3回の学習会ともに、熱意ある講師においでいただき多様な視点での学習を
深めることができたことは大きな成果である。特に2年間かけての後期中等教育の制度面
に焦点を当てての取り組みとはまったく違った教育内容や社会構造のあり方の基礎的な研
究をすすめられたことは、今後の取り組みの大きな示唆となった。今後は、中高の連携カリキュラム開発などに焦点をあてての研究活動が考えられる。



  中高学校現場からの報告