浜之郷小学校公開研究会に参加して

                              カリキュラム開発研究委員会委員長
                              塩山中学校  内田 智之



1.はじめに
 2001年11月22日、カリキュラム開発研究委員会を代表して浜之郷小学校の公開研究会に参加させていただいた。昨年の同じ公開に個人的に参加したので2度目であるのだが、浜之郷は年を追うごとに教育内容が進歩、発展しているような気がする。昨年と同じ先生の授業を参観したことが、そういう感想を抱かせたのかもしれない。

2.学ぶことの喜びを感じて
 まず、6年生の社会科「戦争を学ぶ、戦争に学ぶ〜私たちの周りで起きた戦争から〜」という授業を参観した。おじいさんやおばあさんに聞いた戦時中の話をまとめた模造紙が教室中にはられ、その取り組みの深さが感じられる中での授業だった。
 教師の静かな語り口。児童のつぶやきもきちんと受け止める教師と周りの子ども。そしてその発言を授業の中へ織り込むように展開していく様子にこちらも引き込まれていく。普通の調べ学習、発表の形式では単調になってしまいがちだが、流れの中で自然に、しかも必然としてそれが織りなされる様は見事としか言いようがない。まだ若い先生であるが、教材研究の深さや子どもの理解、そして学校全体で研究している「学びの共同体としての学校の創造」の積み重ねの結果なのだろう。
 次に見た5年生の社会では「携帯電話」をテーマにしての授業。今、子どもたちにとってかなり興味があり、具体的な題材を単元に扱ったという目の付け所もいいが、それに対する子どもたちの食いつきもいい。発表するほとんどの子どもが、息せき切って発表したいという思いがほとばしる。ある子どもは「今日は本当は発表するつもりはなかったんだけど、こんなにお客さんがいるから、思わず発表したくなっちゃいました。」と言って、携帯のメールがどうやって伝わるかという内容を発表した。その中身も熟知しており、大人が知らないような内容もたくさんあった。「これはとっておきなんだけど。」と言って、自信と喜びをもって授業に臨んでいる姿がとても印象的である。 授業の後の担当教師の話として『「子どもは授業でしか変わらない」という信念をもっている。そして今授業が本当におもしろい。子どもたちも学習していくことの喜びを感じている』という発言を裏付ける授業であった。

3.研究会から 〜共同研究者の言葉〜
@子どもの喜びって何。それは子どもの中からわき上がってくる喜びであり、伝え合う(こんなことを言いたい。わかってほしいという)喜びの実感である。A子ども同士が自分の言葉でしゃべり、友だちの発言に対し共感的に聞いている。そのことがお互いにつながっているんだなという実感になっている。共感的に聞くことで、つながりが生まれるのではないか。 B授業も子どももゆっくり丁寧に変えていくことが大切。 C子どもたちが感動を伝えている姿に感動。わかったことより感じたこと、思ったことを話すのがいい。 D子どもは生き物である。うねり合い、せめぎ合い、響き合って成長している。
 浜之郷は特別な学校ではない。新しい学校であるが、どこの学校でもできそうな可能性を秘めている。あとは私たちの意識次第ではないだろうか。

4.おわりに
 自分の学校以外の学校を見ることは新鮮な刺激を受け、新しいアイディアも自分なりに浮び、意欲がわいてくる。今回は代表として参加させていただいたが、今後、教育研究所から公開研究会などの情報を提供してもらい、多くの先生方と参加し、実践研究の輪を広げていければと思う。最後になりましたが、参加の機会をいただいたことに深く感謝申し上げます。